仙丈ヶ岳~間ノ岳・北岳縦走のつづきです。
【3日目(2019年7月31日): 肩ノ小屋から北岳往復~小太郎尾根分岐~右俣~大樺沢二俣~広河原】 この日は、縦走3日目(最終日)。 日の出前に肩ノ小屋から北岳山頂へと登り、山頂で日の出を見た後、右俣ルートから大樺沢二俣を経由して、広河原へと下るルートでした。 朝の北岳山頂では、前日に見ることができなかった周辺の山々はもちろんのこと、初めて見る「影北岳」を見ることができて幸運でした。 ただ、大樺沢の下りで両足にできたマメを悪化させてしまい、予想以上に時間がかかってしまったのが誤算だったかな。 早朝の北岳山頂から望む、朝焼けの間ノ岳 ![]() 朝焼けの仙丈ヶ岳 ![]() 甲斐駒ヶ岳と鋸岳 甲斐駒ヶ岳の手前は、早川尾根 ![]() 富士山 手前のなだらかな山は、櫛形山 ![]() 北岳山頂にて 梅雨明けしたばかりの盛夏とはいえ、北岳山頂の朝は肌寒かったです。 ![]() 影富士ならぬ、影北岳! 仙塩尾根を越えて伊那側へと伸びる北岳の影 ![]() 北岳の下りから望む間ノ岳 間ノ岳の右奥には塩見岳 ![]() 北岳の下りから望む、甲斐駒・鋸岳と北岳肩ノ小屋 中央手前は、小太郎山 ![]() 肩ノ小屋&テント場 ![]() テント場まで戻ってきました。 11時のバスに乗るため、大急ぎで撤収し、下山を開始。 ![]() 肩ノ小屋にお別れ また来るぞ! ![]() 今回の山旅のスタート地である仙丈ヶ岳も見納めです。 ![]() 小太郎尾根分岐から振り返った北岳 ![]() 右俣からの北岳 ![]() ミヤマハナシノブ 北アルプスの清水岳と南アルプスの北岳・鳳凰山にのみ隔離分布する貴重な植物です。 昔は、もっとたくさん咲いていた気がするのですが、見かけることができたのは、ほんのわずかでした。 ![]() マルバダケブキ ![]() 大樺沢二俣 二俣の雪渓はほぼ消滅していましたが、ここから上部はまだ雪渓が残っていました。 ![]() 二俣から振り返った北岳 ![]() 下山後は、広河原から芦安駐車場まで乗り合いタクシーで戻り、金山沢温泉で汗を流して終了。 北岳の下りで両足にできたマメが痛い・・・(泣) 何とか、20年ぶりのテント泊縦走も終了し、色々と課題がわかったので、次回以降はより快適な山行を目指します。 ![]() おしまい #
by naka1md30
| 2019-08-31 17:49
| 山登り
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仙丈ヶ岳~間ノ岳・北岳縦走のつづきです。
【2日目(2019年7月30日): 両俣小屋~野呂川越~三峰岳~間ノ岳~北岳山荘~北岳~肩ノ小屋】 仙丈ヶ岳~間ノ岳・北岳縦走の2日目は、野呂川越から仙塩尾根を辿って三峰岳へと登り、さらに間ノ岳、北岳を縦走するルートを辿りました。 この日は、前日のような午後の雷雨が無く、実に平和で快適な縦走でした。 21年ぶりとなる間ノ岳山頂、19年ぶりの北岳山頂ともガスで展望がなかったものの、久しぶりに見る高山植物やライチョウの親子にも出会え、何とも感慨深かったです。 この日の夜は、ようやく肩ノ小屋のテント場にテントを張り、20年ぶりとなる山の上のテントでの夜を過ごすことができました。 5時過ぎに両俣小屋を出発。昨日に下った急斜面を再び登り返して野呂川越へ。 前日夕方の雷雨とは、うってかわって快晴の朝です。 ![]() 野呂側越から三峰岳間も、展望の無い樹林帯の区間が意外と長くて、次第に飽きてくる・・・ ようやく、樹間から北岳を望み、少しだけやる気が出てきた(笑) ![]() 森林限界を超えたところで、昨日から辿ってきた仙塩尾根の全貌を見ることができました。 右奥には仙丈ヶ岳、中央左の一番低くなっている鞍部が野呂側越になります。 ![]() 三峰岳の肩越しに塩見岳が見えました。 ![]() 三峰岳への最後の登り。 左奥は、間ノ岳山頂。 ![]() 三峰岳山頂から望む、仙丈ヶ岳(左)と甲斐駒ヶ岳(右奥) ![]() 間ノ岳の肩越しには、富士山も見えました。 しかしながら、雲に包まれて山頂部分の一部だけが見えています。 ![]() 三峰岳から望む、農鳥岳。 農鳥岳は、かれこれ23年前に登ったきりなので、いずれ登りに行きたいところです。 ![]() 三峰岳から望む、南アルプス南部の山々。 残念ながら、稜線部には雲が湧いてきてしまっていました。 ![]() 三峰岳を後にし、間ノ岳へ。 ![]() 間ノ岳への登りから振り返る三峰岳。 ![]() 大井川源頭 ![]() タカネヤハズハハコ(白花) ![]() タカネヤハズハハコ(薄桃色) 白色と薄桃色の個体とが混在して咲いていました。 ![]() 21年ぶりとなる間ノ岳山頂 またもや、ガスで真っ白け。 ![]() オヤマノエンドウ ![]() シコタンソウ 名前の由来は、北海道の色丹島から。 ![]() ライチョウの親子が登山道の真ん中で砂浴び中 そこ、通りたいんですけど・・・ ![]() ライチョウ:砂浴びの邪魔をしやがって(怒) ![]() 中白根の下りから望む北岳 ![]() 北岳への取り付き 右奥は、八本歯のコル ![]() 北岳への登りから見た仙塩尾根と両俣小屋付近 左奥の尾根が一番低くなっている所が野呂川越です。 ![]() 北岳への最後の登り ![]() ミヤマシオガマ ![]() チョウノスケソウ 草ではなく、バラ科の小低木植物です。 ![]() 19年ぶりの北岳山頂 ガスガス・・・ ![]() 北岳山頂の南側にある岩 国土地理院による測量で、2004年ごろにこの岩場の標高が三角点よりも高い3,193mと判明し、北岳の標高が1m高くなりました。 ![]() 2日目のお宿、北岳肩の小屋のテント場 標高3000mを超えた場所で夜を過ごしたのは、いったい何年ぶりだろうか。 ![]() ※3日目へつづく #
by naka1md30
| 2019-08-28 23:09
| 山登り
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山登りに復帰したからには、どうしても南アルプスへ行きたいと思っていて、今回、2泊3日で仙丈ヶ岳から間ノ岳、北岳を縦走してきました。
南アルプスは、かつて様々なルートから縦走していますが、仙丈ヶ岳から三峰岳へと至る仙塩尾根(通称馬鹿尾根)には機会がなくて行けずじまい(長くてつまらなそうだったというのもある)でした。 そんなわけで、今回はかつて行くことができなかった仙塩尾根を辿りつつ、20年ぶりとなるテント泊縦走を楽しんできた次第です。 ちなみに、仙塩尾根は事前の情報がほとんど無くてかなり心配でしたが、仙丈ヶ岳~野呂川越間、野呂川越~三峰岳間の倒木はきちんと処理がなされており、通行に難儀する場所はありませんでした。 ただ、倒木が多い場所では、ルートの一部が変わっていたり、木の間を縫うように抜けているルートがあって、一見わかりづらくなっている箇所があります。こちらも赤布やテープがつけられているので、心配はありません。 【1日目(2019年7月29日): 北沢峠~仙丈ヶ岳~伊那荒倉岳~野呂川越~両俣小屋】 初日は、北沢峠から仙丈ヶ岳を越えて仙塩尾根を下り、野呂川越から両俣小屋へと至るルートです。 結論から言うと、20年ぶりの大荷物を背負った状態でいきなりこのルートを辿ったのは失敗でした・・・ まず、荷物が重いことで想定以上の時間がかかったうえ、途中、16時ごろから降り出した土砂降りの雷雨によってさらにペースがダウンし、両俣小屋への到着が日没になってしまいました。 しかも、土砂降りの雷雨は夜まで止まず、結局、テント泊を諦めて小屋へ素泊まりで泊めてもらうことになりました。 今回の山行のスタートは、北沢峠から。 北沢峠へは、芦安の駐車場から広河原経由でバスを乗り継いで入りました。 ![]() 北沢峠のクリンソウ群落 ![]() ハクサンシャクナゲ ![]() 樹林帯を抜け、小仙丈ヶ岳へ。 この日は梅雨明け宣言がありましたが、稜線はお昼前からすでにガスっていて、怪しい雲行き・・・ ![]() チングルマ 実は草ではなく、バラ科の小低木だったりします。 ![]() 小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳へ最後のひと登り。 ![]() ようやく、仙丈ヶ岳の山頂が見えてきました。 ![]() 仙丈ヶ岳にて。 ガスで真っ白け(泣) ![]() 大仙丈ヶ岳から振り返った仙丈ヶ岳。 ![]() 大仙丈ヶ岳を後にし、いよいよ仙塩尾根へ。 ここから先は、全く人に会わなくなります。 携帯電話の電波も一部を除いてほとんど入らないので、何かトラブルがあったとしても、何が何でも両俣小屋までたどり着かなくてはなりません。 ![]() 雲が切れ、これから辿る長い仙塩尾根が見えました。 目的地の両俣小屋は、中央奥の鞍部、野呂川越の左手になります。 ![]() 伊那荒倉岳山頂 この時点で16時少し前。予定よりも行程が遅れていて、少しずつ不安が増してきます。 ![]() 高望池 いっそのこと、この場所でテントを張ってしまおうかとも考えましたが、水の確保に不安があったので、両俣小屋まで頑張ることにしました。 ![]() 暗い倒木の森はおどろおどろしい。 この後、雷鳴とともに土砂降りの雨模様に。 独標あたりから両俣小屋までは、迫ってくる夕闇、土砂降りの雨、そして、滑りやすい木の根や岩に気を使い、小屋へたどり着く頃にはぐったりと疲れ切ってしまいました。 しかも、夜になっても雷雨が収まらなかったので、結局、素泊まりで小屋へ泊めてもらうことに。 何のために重いテントを背負っていったのやら・・・(笑) ![]() ※2日目へつづく #
by naka1md30
| 2019-08-22 20:28
| 山登り
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10日ほど前になりますが、ハイエースで群馬県の野反湖方面へ行ってきました。
昨年も何度か訪れた八ツ場ダム。 つい先日、ダム本体工事が完了し最後の仕上げが行われているところでした。 この夏からは試験湛水が行われる予定なので、堰堤の全貌が見られるのも最後になります。 ![]() 八ツ場ダム展望台から望む、上流方向。 吾妻川の流れや旧吾妻線、旧国道などの姿もいよいよ見納めになります。 ![]() さて、本題の野反湖はというと、ご覧の天気。 まだ雨が本降りでないのが不幸中の幸い。 ![]() 野反湖の水はいつもよりも多くて、満水状態。 ![]() 昨年の同時期に満開だったニッコウキスゲは、ようやく開花が始まったばかりでした。 ただ、昨年の開花が例年よりも半月近く早かったというのが実情で、今年の開花状況が例年通りだったりします・・・ ![]() クルマユリはまだまだ蕾でした。 ![]() ウラジロヨウラク。 ![]() ニッコウキスゲの花が不発だったので、少し歩いてコマクサ群落を見てきました。 ![]() コマクサの花を見るのは、一体何年ぶりだろうか? 非常に花色が濃くて、綺麗でした。 ![]() ![]() 尾根筋から見下ろす野反湖。 ![]() 下山途中で見かけたウスユキソウ。 ![]() 最後に四万温泉の御夢想の湯に立ち寄って、ひと汗流してから帰ってきました。 ![]() ※おしまい※ #
by naka1md30
| 2019-07-25 20:31
| 旅とツーリング
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梅雨明けを待たずして、ユウスゲの花が咲き始めました。
同じキスゲの仲間でも、ニッコウキスゲが初夏に咲くのに対し、盛夏に咲くユウスゲの花を見ると、暦の上では早くも夏の終わりが見えてきます。 ![]() アポイキキョウの絞り咲き種。 先週末に衝動買いしました(笑) ![]() すでに、アジサイの花は粗方終わり、クサアジサイが咲いています。 クサアジサイの花が終わると、最後にタマアジサイの花が咲き始めます。 ![]() 春に苗を買ってきたスズカケソウ。 地味ですが、濃い青紫色の花色が美しいです。 ![]() #
by naka1md30
| 2019-07-24 20:52
| 庭いじりの話
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