母をたずねて三千里

昔テレビでやっていた世界名作劇場は自分の前後の世代であれば誰でも記憶に残っているのではないかと思います。
自分も再放送で見ていた「アルプスの少女ハイジ」や「あらいぐまラスカル」は今でもはっきりと印象に残っているのですが、なぜかちょうどその両作の間に放映されていた「母をたずねて三千里」だけはまったくと言うほど記憶が残っていないのです。
自分の頭の中に残っていたのは主人公の名前がマルコということと白いサル(アメデオ)が一緒にいたことぐらい・・・

2月の初めごろ、偶然見かけた「母をたずねて三千里」のオープニングの動画がきっかけで20数年以上ぶりに母をたずねて三千里を見るようになり、毎日1話ずつDVDを見て、最近、ようやく主人公マルコの旅が終わりました。
さすがに52話を見るのは大変でしたが、この歳になって見てみると登場人物の心の動きや話の背景が分かるのでかなり楽しめました。
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話のあらすじとしては、父親が貧しい人たちが診療を受けることができる診療所を開設するために作ってしまった借金を返済するために母親がアルゼンチンへと出稼ぎへ行き、その後音信が途絶えてしまった母親に会うためにマルコがイタリアのジェノバからサルのアメデオと共に旅に出るというもの。
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旅の途中、多くの困難に遭いながらも多くの人に助けられ旅を続けていくのですが、旅先での人との出会い、それから旅先で誰かに助けられ自分もまた誰かを助けるといった話の数々が自分の経験とも重なりとても印象深かったです。
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ただ、この物語は終盤に向けてどんどんストーリーの悲惨さが増していき、見ていると主人公マルコが遭遇するリアルに悲惨な場面の数々に絶望的な気持ちになります。
特に自分の場合は年度末の仕事がまさに絶望的な状態の時に物語の終盤に差し掛かっていたので、明け方に疲れて帰宅してリアルに痛々しい話を見ると本当に泣きたくなりました・・・というかマジで泣いてしまいました(笑)

オープニングにも出てくるロバのバアサマですが、無理な行程がたたってマルコの目の前で倒れて死んでしまいます。
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ロバを失って徒歩になったマルコは靴が壊れてしまったせいで足の爪を剥がし、さらに歩けなくなったところに雪が降り出し・・・
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とうとう、母親の幻視を見ながら道の真ん中に行き倒れてしまいます。
(ちなみに雪山で幻視や幻聴が聞こえるようになったらかなり危険な状態です。自分は幸いそこまで行ったことはないですが・・・)
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でも、そんな危機を乗り越えてまた何人もの人に助けられてマルコは母親と共にジェノバへ帰るところで話は終わります。
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なぜ子供のころに見ていた記憶が残っていなかったのか?
最後の52話まで見終わってようやく理由が分かりました。
子供が見るにしてはストーリーが複雑すぎてわからないのと、何よりも終盤のリアルに悲惨な展開におそらく耐えられなかったのだと思います。
でも、今この歳になって見ると登場人物の心の動きや発言の意図も良く分かるし、子供であるマルコの行動とのギャップも楽しむことができます。
ちなみに、物語の後半に出てくるアルゼンチン中北部のコルドバやトゥクマンはいずれパリダカのルートになる可能性もあるのでその辺りも興味深いところです。
というわけで、このアニメは子供向けではなくむしろ大人向けなんじゃないかと思うので、機会がありましたらぜひ!
お勧めです(ただし、落ち込んだ時は除く)。

※母をたずねて三千里オープニング「草原のマルコ

※同エンディング「おかあさんおはよう
by naka1md30 | 2008-04-05 23:38 | 雑記 | Comments(0)
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