箱根のヤマアジサイ

箱根のヤマアジサイは東日本型の白花種ですが、自分が良く見に行く群落では、咲き進むにつれてガク片に赤みが差す株が多く見られます。また、一部にはガクアジサイとの交雑種であると思われる株もあります。

<2013.7.6>
関東の梅雨明け宣言の日ではありましたが、箱根の山の中は深い霧と雨の中でした。
ヤマアジサイはちょうど咲き始めたばかりで、少々フライング気味でありました。

ヤマアジサイが生えている場所は、道端の明るい木陰が多く、暗い樹林の中にはほとんどみられません。
写真のように道路脇の側溝の中に生えている株もあります。
f0126932_22163815.jpg


ガク片の幅が広く重なり、鋸歯がある株。
f0126932_22192383.jpg


この株はガク片が少し尖っています。
箱根から伊豆半島の天城山系にかけて自生している、葉が細長い「細葉小額」と呼ばれる系統で、「天城甘茶」がこの系統の代表品種です。
f0126932_22205973.jpg


こちらも細葉小額系。わずかに赤みが差す種類のようです。
f0126932_22233185.jpg


一枝だけ見かけた半テマリ咲きの株。
自分が箱根で半テマリ咲きの野生種を見かけるのは今回が初めて。
果たしてこの咲き方が固定したものなのかはわかりませんが、後に見えている花房も装飾花がかなり多めでした。
f0126932_22242123.jpg


ガク片が重ならずすっきりとした印象の花。
両性花の蕾がうっすらと赤みを帯びており、アクセントになっています。
f0126932_22283721.jpg



<2013.7.13>
上記の写真から1週間後、再びヤマアジサイの群落へ行ってみました。

花がだいぶ咲き進んで、花形や花色などそれぞれの特徴が出ていました。
この場所は通常、箱根では見られない青花の株が一部混じっています。
ガクアジサイとの交雑種である可能性がありますが、近くにガクアジサイはなく、確かめる術がありません。
まあ、花が綺麗であればこだわることではないのかもしれません・・・
f0126932_22341021.jpg


この株は花が非常に大輪でした。
咲き進むと装飾花がうっすらと赤色になるタイプ。
f0126932_22404854.jpg


スタンダードな白花種。ガク片は重なりません。
f0126932_22425387.jpg


こちらは装飾花が非常に小さくてかわいらしい花。
うっすらとピンク色がかっていて、個人的には好きな花です。
f0126932_22434261.jpg


葉が細い細葉小額。箱根の山ではスタンダードなタイプです。
f0126932_22455935.jpg


同じ細葉小額でも、うっすらと赤みが差すタイプもあります。
f0126932_22473297.jpg


先週に撮影した半テマリ咲き種。
この株の他の枝も同じように装飾花が多い状態であったので、咲き方が完全に固定化している可能性が高いです。
f0126932_22492123.jpg


薄桃色のナデシコ弁。
f0126932_22513813.jpg


昨年見つけた両性花が桃色、装飾花が白色の株。
今年も道路脇の側溝の中で、昨年と同じ花形、花色で咲いていました。
f0126932_22525047.jpg


薄青色の株。
青色の花は、上の写真の花々の間に混じって2株ほど咲いています。
f0126932_2256023.jpg



<2013.7.28>
ほとんどのヤマアジサイは花が終わっていましたが、一部遅れて咲いている枝が見受けられました。

花の終盤、紅色の小斑がガク片に入るタイプ。
この咲き方が固定化しているとすると面白い花です。
f0126932_214182.jpg


ガク片は薄青色。花形が乱れて咲いています。
f0126932_2155477.jpg


装飾花は白色で両性花が濃い桃色。
道端の古い側溝の中で咲いている株です。
※2013年9月に行われた除草の際、残念ながら親株は根本から伐採されてしまいました・・・
f0126932_2163851.jpg




* アジサイ写真集(索引) その1 【ヤマアジサイ あ行~た行】
* アジサイ写真集(索引) その2 【ヤマアジサイ な行~ら行・コガクウツギ交雑種等】
* アジサイ写真集(索引) その3 【ガクアジサイ・エゾアジサイ・タマアジサイ・ノリウツギ等】
by naka1md30 | 2013-07-28 23:01 | アジサイ写真集 | Comments(0)
<< 伊豆スカイラインのヤマユリ タイヤの皮むきツー >>