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伊那谷のヤマアジサイ自生地と「紅」

先日、信州へ林道ツーリングに行った時に、何度か自生するヤマアジサイを見ることができました。
写真は伊那市(旧長谷村)の山間部、標高900m付近の沢沿いの自生地です。

通常、ヤマアジサイの栽培は「明るい日陰」での栽培が良いと言われていますが、写真を見るとわかるとおり、木陰で直射日光が当たらない絶妙な場所に生えていることがわかります。
しかも、沢沿いで水気は多くても斜面で水はけが良い場所です。
やはり植物の栽培にあたっては、実際に自生地を自分の目で見ることが何よりも勉強になります。
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南アルプスの西側のこの地域のヤマアジサイは、東日本型の白花種。
咲き始めは純白でも咲き進んでいくと、赤みが差してくる種類です。
このままさらに赤みが増していく種類なのか、このまま終わってしまうのかは、残念ながらわかりませんが・・・
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伊那谷産のヤマアジサイの名花と言えば、「紅(クレナイ)」ですが、装飾花が白色から赤色へと変化していく様は素晴らしいものがあります。
ちなみに、紅は飯田市(旧上村との境)にある小川路峠で30数年前に発見されたそうです。
写真は自宅の紅の咲き始め。
関東の平野部では、自生地の伊那谷よりも一月ほど早く開花します。
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真ん中の両性花の咲き始め。この時点ではまだ白花のままです。
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さらに両性花が開くと、装飾花にうっすらと赤みが差してきます。
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咲き始めから約2週間が経過して両性花が終わる頃には、装飾花が真っ赤に変化。
最後は真っ赤に変化する紅ではありますが、ほとんど日が当たらない日陰で栽培した場合には、きれいな赤色にならないまま花が終わってしまうので、我が家では花が終わる6月の下旬ごろまでは日向で育てています。
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* アジサイ写真集(索引) その1 【ヤマアジサイ あ行~た行】
* アジサイ写真集(索引) その2 【ヤマアジサイ な行~ら行・コガクウツギ交雑種等】
* アジサイ写真集(索引) その3 【ガクアジサイ・エゾアジサイ・タマアジサイ・ノリウツギ等】
by naka1md30 | 2012-07-26 23:16 | アジサイ写真集 | Trackback | Comments(0)
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